兵働知也 TOMOYA HYODO

京指物師。1974年京都生まれ。

機械の精密さに魅了され京都デザイン専門学校高速自動車学科に入学しレーシングカーの整備士技術を学ぶ。
その後に印染の職人として数年経験を積んだ後、木工に関心を持ち家具製作学校在学中に訪れた茶道指物師の技術に感銘を受ける。
手のひらサイズの小さな木箱を見た際に、「自然素材の木を使ってこんなにも精密な物を作り出せるのか」と驚く。
こんなカッコいい物を作り出せる職人になろうと決め、通いつめてこの道に入る。茶道指物と保存桐箱、二人の師匠の元修行を重ね独立。
以来20年、生涯指物を作り続けると決意し、指物の魅力を追い続ける。

現在は京都の京北にて自身の工房を構え、文化財を保存するための軸箱や、太巻(国宝を含む)の制作に携わっている
また、主となる材料の桐についての研究調査を行い、自身でも桐を育てる活動を行っている。 


主な活動

  • HOMO FABER
    スイスのジュネーブに拠点を置く国際的な非営利団体であるミケランジェロ財団の創造性と職人技が開発したシグネチャープロジェクト。
    ガイドに掲載していただいている
    http://www.homofaber.com/ja/discover/tomoya-hyodo-woodwork-japan
  • 選定保存技術保存団体一般社団法人伝統技術伝承者協会に所属。
    文化財を修復するために必要な技術を伝え残すことを目的とした団体。
    https://www.dendenkyo.or.jp/
  • ジャパンクラフト21第一回コンテストファイナリスト、クラフトリーダー。
    日本の伝統工芸の衰退を止めることに特化した、工芸を再生するために立ち上げられたボランティア組織。
    https://www.japancraft21.com/ja/